カナダへの大学留学について。

コンピューターサイエンスはコンピューターのソフトな面を受け持つ学問である。つまり、オペレーティングシステムや、ソフトの開発、プログラミングを作るための基礎を学ぶ。一方、情報科学は同じようにコンピューターのソフトな面を受け持つが、一般的な応用を視点においたものではなく、そのコンピューター技術を利用する個人やビジネス分野、組織に焦点を当てた上でそれに適したように応用したものを学ぶ。理系の分野の中でもコンピューターサイエンスは、日本よりも進んだ分野であり、本場の北米で学ぶことは貴重であろう。

専攻分野が多彩であり、社会、発達、行動、臨床、認知など多岐に分かれていく。心理学は、目に見えない人間の心を、行動を観察したり、面接やインタビュー、仮説を立てた後の検証実験などを通して、科学的に解明しようという学問である。カナダを含む北米社会では、心理カウンセラーにカウンセリングを受けるのが、日常のことであるため、心理カウンセラーは社会的認知度の非常に高い職業である。そのため、学問としての心理学も、日本よりもかなり進んだもの、そして、より実践的なものを学べる。

環境に関するトピックは幅が広く、様々な分野の知識を必要とする学問である。日本でもそうなのだが、環境学とは、環境ホルモンの解明などの化学的内容から、地雷を撤去するような国際的な政治学的内容、また、そのための機械技術などの工学的内容、すべてが環境学の一部となっている。世界規模での環境破壊や汚染が進行し、環境問題は21世紀における全人類共通の最重要テーマに位置付けられている。そのため、専門化としての実力さえ備わっていれば、国際的に活躍するチャンスが大きい分野である。

農学は科学と産業の最前列を担うもので、穀物、畜産、えさなど、全般について学ぶ。農学関係の学問は、ひとつの応用生物学と応用科学であるといえる。つまり、化学、生化学、遺伝学、病理学、気象学、経済、そして教育の詳細な探求が必要である。この学問は農業ビジネスや、農業経済、穀物科学、園芸学、土壌学など、細かい学科に分かれている。